ギシンアンキlog
俺の名前は誠実人間オネストマン。地球上tier1の正直者だ。
【議論フェイズ】
俺は今日、生まれて初めて嘘をついた。
何となしに『生存者』を騙っている最中、カードの交換を要求された。
誠実な俺はもちろん快諾したが、いくらクリックしてもカードが送れない。
「むむ、おかしいな」と不思議がった瞬間、自分の役職が『人間不信』であることを思い出した!こいつぁ一大事だ!
人間不信にはデメリット能力が有って、カードの受け渡しが出来ない。
ワーキング・メモリーが小さじ二杯分の俺は、その事をすっかり失念していたのさ!
このまま交換しないでいると、自分が人狼でもないのに何となしに生存者を騙っているイカれ発狂誠実人間クレイジー・オネストマンだとバレてしまう!大ピンチだ!
俺はとっさに「あれーっ?クリックしても反応ないですね、今日はSteamの調子が悪いのかな。ちょっとこのゲーム重いんでね・・・まあ、仕方ないですね。交換は諦めて場札を1枚引きます」と、PCの不調のせいにして事無きを得た。
その後の議論でどうやら相手も生存者(人間)であることが分かり、お互いに今夜は部屋に留まる事で話がついた。
【意思決定フェイズ】
相手は「留まる」を選択、自分はもちろん「出て行く」を選択した。
俺は誠実人間オネストマン、自分以外はもちろん嘘吐き野郎に違いない。
相手の巧みな話術に引っ掛かりそうになったが、狡猾な人狼は得てして潔白すぎる生存者を騙ってしまうものなのさ。騙そうたってそうは行かないぜ。この哀れな狼は、俺のように高度な正直リテラシーを持つ人間は、相手の非正直行為をたちまち詳らかに出来ることをご存知ないらしい。
【結果】
第一試合目は0-2で終了した。
対戦相手の正体は『生存者』で、人間の身で小屋を出た俺は、人狼たちの手で八つ裂きにされ唐揚げにされてしまった。死んでしまったのは残念だが、俺の肉を食べた狼どもが少しでも正直者になれば幸いだ。確白院非狼誠実居士、ここに眠る。
【学び】
人間サイドの役職で生存者を騙ってもあまり意味が無い
(つぶやき廃棄所)
『デイジーカッター/Daisy Cutter』とは、地上の障害物を薙ぎ払うために投下される爆弾のこと。地上の安全を確保し、戦略の起点を作る 意訳すると「雑草刈り」となる
『チラックス/Chillax』は「落ち着いてまったりする」を意味する英語のスラングで、Chill Out(落ち着く)とRelax(リラックスする)が合体して誕生した。
『ガイア理論』とは、地球をひとつの巨大な生命体として考える理論・仮説のこと。動物や人間の営みも、地球の生命活動の一環であるとする。イギリスの科学者ジェームズ・ラブロックが提唱した。
『ツーツクワンク/Zugzwang』とは、チェス用語のひとつで「どの手を打っても自分の不利となるため、出来れば打ちたくないが、ルール上、自分の手番がゆえに打たなくてはいけない」というジレンマ満点の状況のこと。
『マジックテープ』は商標名であり、一般名詞としては「面ファスナー」という。