すごいニッチ手稿

この報告いる?

週記7/4-7/17 十分に発達した北斗神拳は魔法と見分けがつかない

うろ覚えで描かれたデデンネ

ミッキーのパチモンであり

ピカチュウのパチモンでもある

 

北斗の拳 遅読の会

ついに修羅の国が終わり、リュウ編が始まった。

あと数巻で読了のところまで来たかと思うと感慨深い。

ほとんどダイの大冒険だった修羅の国編をちょっと振り返ってみる。

ネタバレに注意

 

羅将ハン戦

これまで何となく認識していた「北斗の拳ってこんな感じよね」という文脈からかけ離れており、理解可能な閾値を超えている。
そのため、ハンとケンシロウの戦いの内容はイマイチ記憶に残りづらく、感想を聞かれても「普通に格好良かったと思う」「よく分からなかった」などと漠然と答えるほかない。

では、実際に見どころに欠ける凡庸な戦いだったかというと、むしろ逆で、あまりにも衝撃的な展開の連続であり、脳の処理が追い付かず、白昼夢から覚めた時のような読後感のみが残る。

 

ハン戦の具体的なイベントとしては、

・お互いにテレキネシス(闘気)で巨岩を浮かしてぶつけ合う
・お互いに一定の間合いを保ちながら二人で蟹歩きし、コロシアムの端の壁に消えてゆく
・塔に叩きつけられたので地面に潜って逆襲する

 

などがある。

どれもこれも超絶技能のド派手なぶつけ合いで格好良い。しかし、ほとんど北斗神拳に関係が無く、1巻からの読者さえ全く存じ上げない正体不明の集大成が披露されるのである。自分も、かなり注意深く、セリフを全部音読するほどじっくり読んだが、ハンとケンシロウがどう決着したのかさっぱり覚えていない。
よく理解するには、一度読んで8時間ぐっすり寝てからもう一度読むと良いかもしれない。

 

なお、修羅の国編はここから危険な領域へと突入する。


謎の旅スタート

ハンを倒し、リンを救出した後も、ケンシロウは「なんだか胸の高鳴りを感じる」という不思議な理由で修羅の国の旅を続けるという。「一旦帰れば良くない?」と読んでいて思ったが、実はケンシロウ自身が認識していない、恐ろしい旅の目的がのちのち発覚する。


これより先は、

『謎の旅男ケンシロウ
『魔法狂人のカイオウ』
『驚異の記憶セキュリティ脆弱将軍ヒョウ』

という蒙昧トライアングルに、『力の厄介爺であるジュウケイ』を加えた盤石な混沌態勢で物語が進む。さらに、魔法攻撃はもはや当然のものとして使われるため、
ハン戦でしこたまダメージを受けたであろう、自分の脳みその「北斗の拳を理解するための部位」は、残念ながらケンシロウのジャケットごとく全て弾け飛ぶとみて間違いない。


恐怖のしがらみ女神像

ケンシロウの旅の目的はなんだったのか。
それは、北斗一族が2000年前に作った女神像の信号をケンシロウの体が受信したからだった。

ケンシロウ周りはかなり人間関係のしがらみが発生しやすい。
袋と槍で梱包された瀕死の恩人が川上からドンブラコ流れてきたり、集落を破壊する畜生野郎がやって来たと思ったら切腹済みの義兄だった事もある。

そういったしがらみを発端にケンシロウは新たな旅に出て・・・さらにしがらみが発生して・・・を繰り返して修羅の国へとたどり着いた。

この女神像は究極的なしがらみ発生装置であり、行き当たりばったりに見えたケンシロウの旅路は、マクロな視点で見ればこの女神像の呼びかけに依るものだったのだ。

海へ行ったサケが再び川へ帰るように、北斗の一族はどうやら大きくなったら修羅の国に戻るようプリインストールされているらしい。

 

こういう、しがらみの中でも時空を超えるものは「呪い」というのではなかろうか。

恐るべし女神像。

 

(つぶやき廃棄所)

『再現性の危機』とは、「一度公表された多くの科学の実験結果が、追加の実験において再現が確認できない」問題のこと。 昔は正しいと周知されていたものも、現在は信憑性を失っていたりする。 例として ・スタンフォード監獄実験 ・ミルグラム実験 ・顔面フィードバック仮説 等が挙がる。

『ころとん』群馬県前橋市で誕生したゆるキャラで、誕生日は10月10日、好きな食べ物は豚肉料理である。

『シャカイハタオリ』とは、スズメ目に属する一種で 、複数のつがいが何世代にも渡り、一つの九龍城めいた巨大な巣で生活する。 「世界一巨大な巣を作る鳥」とされている。

『ナゲット/Nugget』は「金塊」を意味する

『アジト』は、「政治的活動の拠点」を意味する「アジテーティング・ポイント/Agitating Point」を省略したもの。

ポップル錯視とは、まっすぐに並べられているはず図形が、模様のパターンのせいで傾いて見える現象のこと。 「杏マナー杏マナー杏マナー……」の羅列が良く知られている。

『ウサギ飢餓』とは、人間に起こるタンパク質中毒のこと。飢えたウサギのことではない。 高タンパク質・低脂肪であるウサギ肉をメインの食事にし続けると、体調不良から下痢を発症し、最悪は死に至るという。 脂肪分とのバランスが大事。

『エレクトロニック・ハラスメント/Electronic Harassment』とは、電磁波兵器を用いて、直接脳へ語りかけるなどして、精神的な苦痛を与える行為のこと。エレハラ。アルミホイル帽子をかぶるのだ!

『呂律(ろれつ)』は、雅楽で用いられる12音階のうち、6音を指す「呂(りょ)」と、もう6音を指す「律(りつ)」が合わさって出来たもの。 音階が全く合わない様子を「呂律が回らない」と言い、転じて、滑舌が悪くて音がはっきりしない事を指す。

『背広』の語源は意外にも定かではなく、高級紳士服店の「Savile Row」や市民服を意味する「Civil Clothes」あたりから「セビロ」というカタカナ語が生まれ、「背広」の当て字が割り振られたという説がある。

『パンケーキの定理』とは、平面図形に関する数学用語のひとつで、 「平面上にパンケーキ2枚が配置されているとき、両方のパンケーキを同時に二等分できる一本の直線が必ず存在する」というもの。重ねて切る場合については「ハムサンドイッチの定理」がある。