すごいニッチ手稿

この報告いる?

週記3/6-3/12 へなちょこ小論文

へなちょこ小論文

理路整然とした文章を書くのが苦手なので、赤斑さんに鍛えてもらっているぞ。

①赤斑さんからお題を貰う

②そのお題でへなちょこ小論文を書く

③赤斑さんに提出して添削してもらう

今回のお題は「本を読むときに気を付けていること」

 

【提出したもの】

「本を読むときに気を付けていること」


本は買ったらさっさと読まないといけない。

猫が時間経過で化け猫へと変化するように、本は時間経過でインテリアへと変化する。
そうなると化け猫同様に手が付けられない。

 

「なんて叡智に溢れる本なんだ」と思って購入しても、3日読まずに居ればインクまみれの紙の束に見え始める。
魔法が解けるのだ。そこに化学的変化は無いが、心理的変化はえげつない。
焼肉屋に行った際、最初に食べる肉と最後に食べる肉がまったく別モノに感じるように。

まず装丁が鋼鉄になる。捲るページの重さは10倍になる。また、紙面の摩擦がスケートリンクばりに低下し、目が滑って読解が非常に困難になるだろう。
さらにインクは当然すべてクロロホルムに変化しており、頁をぱらぱら捲る音は心地よいθ波を奏で、読者に致命的なリラックス効果を与える。
得た情報は脳に入るや否や、人肌に触れた粉雪のように、あるいは便器にぶち込まれたトイレットペーパーのように儚く消え失せる。

もはや通常の読書はままならず、両目から光線を出してヒエログリフを焼くぐらいの努力が必要になる。
こうなるともう現代科学では、本棚で書籍のコールドスリープを試みるしか手立てがない。

「本の代金はもう払ったから捨てるのは忍びない。
きっと、未来の自分が、今より好奇心満ち溢れる自分こそが読破するだろうよ。」

そうやって部屋の彩りが増えてゆく。
サピエンス全史(下)、ラヴクラフト全集2、いちからわかる地理・・・
彼らはもう我が家のインテリアへと成り果てた。まだページを開いてすらいないのに。
メデューサによって石化された人々を石像として家に飾るような、若干の罪悪感がある。

だから本は買ったらさっさと読まないといけない。
本棚が霊安室になる前に。

 

 

【赤斑さんによる修正後】

 

「本を読むときに気を付けていること」


本は買ったらすぐに読まなければならない。
なぜなら、本は時間が経つとともに、自分にとっての価値を減じていくからだ。
例えば、「なんて叡智に溢れる本なんだ」と魅力的に思って購入したとしても、3日読まずに居ればインクまみれの紙の束に見え始める程の心理的変化が生じる。
そうなればもはや、本を読み進めるためには通常よりも多大な努力が必要となり、大抵はそのまま放置して本棚の肥やしと化してしまう。

 

「本の代金はもう払ったから捨てるのは忍びない。
きっと、未来の自分が、今より好奇心満ち溢れる自分こそが読破するだろうよ。」

 

そう自分に言い訳しながら、まだページも開いてすらいない本達がインテリアの如く積み上がっていく。
人はそこに若干の罪悪感すら覚えてしまうのだ。
したがって、本は買ったらすぐに読まなければならないのである。

 

【反省】

729文字が369文字になり、読みやすくなった。

水揚げされたポメラニアンのようにスッとしている。

論旨が割とまともだったので、赤斑さんに変な文章を書かせるのに失敗した。

改善すべき点は山ほどある。次こそは頑張るぞ。

 

(つぶやき廃棄所)

フィラー/Filler』とは、隙間を埋めるための建築材料のこと。言語学では、会話と会話の間に発する「えーっと」「あのー」等のつなぎ言葉を指す。

 

『トウキョウトガリネズミ』は、世界最小の哺乳類のひとつ。鼻先からお尻までが5cmぐらい 名前に反して生息地は東京ではなく北海道である。これは、第一発見者が「Yezo(蝦夷)」と書くべきところを「Yedo(江戸)」と書き間違えたことによる 東京に居そうで居ないネズミとしてはミッキーの先輩

 

『映画』の呼び方について、アメリカでは、芸術作品を「シネマ」と言い、娯楽作品を「ムービー」と言う。

 

『アドビ社/Adobe.Inc』という名前は、創設者の一人であるジョン・ワーノックの自宅の裏に流れる「アドビ川」が由来

 

『自内証』は、「自分の心の中で真理を悟ること」を意味する仏教用語で、隠し事を意味する「内緒」の語源になった。

 

『ジョッキ』は、英語の「Jug(取っ手付きの壷)」が訛って出来た和製英語。 英語では「ビアマグ/Beer Mug」や「タンカード/Tankard」という。